キッズルームのホールド替えを、スタッフ「りょう(19)」としました。
以下「りょう」の感想文です
最近は半袖だと肌寒い日々が続き、そろそろ夏の終わりを感じています。季節が変わるので部屋の模様替えを!と考える人も多いのではないでしょうか。そんな中で我がファクトリーもキッズルームの模様替え、つまりホールド替えを行いました。
前のホームジムでもセットはしたことはありますが、キッズのためのセットは初めて。課題が身長差によって簡単にあるいは難しくなり過ぎないか、子どもならではのホールドの距離感、保持感、動き方があるのでそれをどれだけ理解してセットできるかなど不安がたくさんでした。
昼間の時間にハリボテだけを先に取り付け、ひとまず学校の授業へ向かいました。登下校の車内、なんなら授業中もどんなムーブを出させようと考えていました。おかげで、復習の意味での再テストが授業の内容でしたが同じ問題にも関わらず前回より低い点数を取ってしまいました。あ、低いって言っても高得点なので大丈夫です。僕まあまあ賢い方なので安心してください笑
話がそれましたが、要はずっとセットのことを考えていました。下校後、そのままファクトリーへ直行し本格的に作業を開始しました。ここからは僕がセットした課題についてお話していきます。
ハート(ピンクテープ)
手順を考えてもらう。その意図で、初手はスタートから少し遠くに、2手目はスタートから近い位置に設置。その後は緩いサイドプル。距離に惑わされず手順を読み切ることがコツ。
星(ピンクテープ)
3、4手目間で送りのムーブを入れてゴール取りは足をハリボテに乗せて左手でプッシュ。ピンクテープのレベルということでプッシュの距離は小さいのでクロスでもゴール可能。
オバケ(黄色テープ)
今回のセットで一二を争う傑作。スタートのバランスから絶妙。2手目取りはタテ型ホールドの切り返し、そのままスローパーの処理からのクロス取り。その後も向きのあるホールドを対処していきながらゴールへ向かう牛丼のキング盛りレベルの内容ぎっしり課題。マッチが多いので、毎度最適なところを保持れるかがカギ。
カミナリ(黄色テープ)
スタートは高い位置でやや親指でプッシュする系。壁の切り返しに三角形型のハリボテを2つ設置、ゴールは保持不可能のホールド。体を上手く壁に入れ足で突っ張るこことができれば超余裕。どれだけムーブを知っているか。
金魚(黄色テープ)
試しにハリボテのへりを掴んでみたら意外と持てることを知り即採用。ゴールに向かってダウンしていくキッズルームならではのトラバース。全体的にスローパーっぽいホールドを採用、手先が触れただけじゃ登れない
ひげ(青テープ)
4手でゴールという短期決戦。スタートは小川山の芋掘り(1級)のよう。ハリボテとサムホールドをピンチしてからのカチへの激しい切り返しでキョンが必要なムーブ。ゴールは親指で突っ張るか足を上げまくってアンダーで耐えるか、個人差が出ること。
∞(青テープ)
スタートのアンダーから左手クロスでガストン向きのカチに入り右手もガストンで抑える観音開き系ムーブ。その後は手で引き込んでハリボテに立ち上がったり、一瞬で体を入れるプチコーディネーションがあったりとW杯レベルのハイセンスムーブが詰まりまくっている。
ジミヘン(青テープ)
キッズルーム初の足限定課題。スタートはLRで初手に右手を出したらすぐ左手をRの手に寄せるコーディネーション。そこからマッチしヒール又は乗りこみで向きのあるスローパーをキャッチ。その後は狭めのトラバースで、最後ハリボテをプッシュしながらのランジしてゴールという距離出しが必要な課題。ゴール取りに身長差が生じてしまったのは許していただきたい。
ここまで各課題の説明をしてきましたが、どんなムーブでも完登してくれたらそれでいいです。それが1番です。なぜなら自由なところがクライミングの1番の魅力だからです。キッズスクールでも、日々の時間でもキッズ達の登りはたくさん見ていますが、彼らの自由なムーブや1つの課題に対してゴールを目指して3時間登り続けるひた向きな姿勢に僕が学ばされることも多々あります。
今回の課題を通して、子ども達がクライミングを楽しいと思ってくれること、出来ないものに挑戦し乗り越えて達成することの気持ち良さを感じてもらえらえることが僕の願いです。
最後に、課題に対して悩み過ぎなのと、純粋に作業が遅い(不器用なだけ)ことがあって作業は24時を超えて行いました。林さん、残業手当てくれないかなーー。笑
と言うことです、はい。
今回のコースは楽しそうですね。 林