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田中日記 20編 Winter Vacation in 沖縄 〜観光とフルマラソン〜

共感と独立

心ゆくまで楽しむ5日間

11月29日から12月3日まで、早めの冬休みを過ごしに沖縄へ行ってきました。日中は晩夏の装いで過ごせるほどの温暖な気候の中、さまざまな体験を通じて新しい発見や学びがありました。

特に印象に残ったのは、人との繋がりの温かさと、時には孤独の中で自分自身と向き合う重みです。この旅は、共有する喜びと自立の大切さ、その両方を考えさせられるものでした。

長いブログになるので、今回の旅は2部制でいきます。

まずは前編、観光とフルマラソンについてです。

1. 観光を楽しむ

アメリカ村でショッピング

旅行初日の11月29日、夕方からアメリカ村に足を運びました。このエリアは、アメリカの雰囲気を色濃く感じられるスポットで、歩くだけでも異国に来たような気分になれる場所です。実際、ショッピング目的というよりは、その独特の街並みを眺めて歩くこと自体が楽しく、軽快な音楽が流れる通りでは、ふと自分が映画の中にいるような感覚を味わえました。「ハリウッドスターの散歩」――そんな気持ちで、異国情緒に浸りながら楽しいひと時を過ごしました。

美ら海水族館

翌日の11月30日、2日目のハイライトは、沖縄を代表する観光名所「美ら海水族館」でした。巨大なガラスパネル越しに見るジンベエザメやマンタの雄大な姿には圧倒され、大海原をそのまま切り取ったかのような迫力を感じました。また、深海コーナーでは、極限の環境で独自の進化を遂げた生物たちのたくましさに驚き、生きることの可能性に感銘を受けました。

特に印象的だったのは、性別を変えて生きる生物の話です。「生きるために自分を変える」という生物の本能に、ただただ感心するばかりでした。同時に、「生きる執着」というテーマが頭をよぎり、日常の中でつい弱気になったり、生きる意味を見失いそうになる瞬間がある人間の矛盾について考えさせられました。「クライミングをしていればそんなことにはならないのに」――そんな思いも心の中をよぎりました。

ブルーシールアイス

水族館の後に訪れたのは、沖縄のソウルフードとも言える「ブルーシール」のアイスクリーム。気温が高かったこともあり、アイスクリームの冷たさが格別に感じられました。地元ならではのフレーバーを楽しみながら、旅の途中のリラックスした時間を満喫。まるで常夏の楽園にいるような、幸せなひとときでした。

感謝の気持ち

道中をご一緒させていただいたKファミリーには感謝の気持ちでいっぱいです。一緒に過ごす時間の中で、「すごい!」「おいしい!」と感想を共有し合えることで、旅の楽しさが何倍にも膨らみました。また、私ひとりでは訪れなかったであろう場所や体験を通じて、新たな発見がたくさんありました。本当にありがとうございました!


2. 那覇フルマラソン完走

フルマラソンに挑戦を決意するまで

今回の旅行の最大のイベント、それは12月1日に行われた那覇フルマラソンでした。8月末、ジムの常連さんから「一緒に出てみないか?」と声をかけてもらったことがきっかけです。当時、人生で最長でも6キロしか走ったことがない自分にとって、42.195キロという距離はまさに未知の領域。しかし、その未知への挑戦心に火がつき、決意を固めました。

練習期間中は、徐々に距離を伸ばして20キロ走まで到達し、専用のシューズやギアを揃えるなど準備を重ねてきました。ところが11月中旬、思わぬアクシデントが発生。足首を捻挫してしまい、医師から「本番までは安静に」との指示を受けました。このアクシデントが自分にとって心理的なプレッシャーとなり、「果たして完走できるのだろうか」と不安な日々が続きました。

大会当日の挑戦と苦難

そして迎えた12月1日、那覇市内は約2万5千人の参加者で熱気に包まれていました。スタート直後の数キロは、人混みの流れに乗るだけで精一杯。その後、自分のペースを掴み始め、友人であるバディと「ゴールでまた会おう」と約束を交わしてからは、少しずつ速度を上げました。

順調に見えたペースも、32キロ地点で思わぬ壁にぶつかります。左の腿裏を激しく攣り、思うように走れなくなってしまいました。この距離を走った経験がなかったため、体が悲鳴を上げたのです。その後6キロほどは、まさに亀のようなペースで歩みを進める状態。足を地面につけるたびに感じる痛みは想像以上でした。しかし、「このまま歩いて終わるのは嫌だ」という強い意志が、私を再び前へと押し出しました。

ラスト5キロ、気力を振り絞り、足を再び動かし始めました。そして、トータル4時間40分という時間でフィニッシュラインを越えました。この瞬間の達成感は言葉に表せないほどでした。1時間後には、友人のバディも無事ゴール。互いに満身創痍の中、笑顔で労をねぎらい合うことができました。本当に、おめでとう!

 

感謝と祝賀会

その夜は、バディや彼の家族と共に祝賀会を開催しました。焼肉を囲みながら、完走の喜びや苦労を分かち合う時間は格別で、身も心も満たされた気分でした。また、バディ一家には家に招待していただいたり、送り迎えまでしていただいたりと、この旅の中で多くの支えをいただきました。本当にありがとうございました。

 

観光の合間にも心身の限界に挑みながら過ごした5日間。体験のひとつひとつが、次のステップへ進む力となることを実感しています。それでは、旅の後編へと続くクライミングの冒険へ…。

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