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田中日記 21編 Winter Vacation in 沖縄 〜具志頭ボルダー〜

共感と独立

心ゆくまで楽しむ5日間

11月29日から12月3日まで、早めの冬休みを過ごしに沖縄へ行ってきました。日中は晩夏の装いで過ごせるほどの温暖な気候の中、さまざまな体験を通じて新しい発見や学びがありました。

特に印象に残ったのは、人との繋がりの温かさと、時には孤独の中で自分自身と向き合う重みです。この旅は、共有する喜びと自立の大切さ、その両方を考えさせられるものでした。

さあ後半、具志頭ボルダーに入ります

3. 具志頭ボルダー

トポとの出会いと運命的な旅

沖縄旅行を決めた理由の一つが、具志頭ボルダーでした。夏にフルマラソン出場を決意する少し前、偶然にも具志頭ボルダーのトポを入手する機会があり、「これは行くしかない」と運命を感じました。

岩場での挑戦と克服

激走から中1日を挟んだ12月3日、ついに具志頭ボルダーへ。正確な場所は沖縄県南城市具志頭地区。Googleマップに「具志頭ボルダー」と検索をかければ出てきます。私は前日に近くの宿泊施設へ移動していました。
宿泊施設の詳細はこちら

宿から歩くこと20分、ついに到着です。前日に下見を済ませていたものの、実際に触れる琉球石灰岩は想像以上に激痛でした。指皮保護のため、入念にテーピングを施して臨みましたが、それでも痛みとの戦いは避けられませんでした。

最初に挑戦したのは、うさぎ岩のAROUND THE CORNER Ⅲ (2段,V10)。ちなみにグレード表記ですが、具志頭ボルダーにおいてのローカルルールになっているので、段とVグレードが通常とはズレていますがこれでいいみたいです。ルーフからラウンドしている形状、第二関節くらいまでズッポシ入るポケット、ガビガビのガバ。具志頭ボルダーの特徴が全て詰まっている看板課題の1 つとして、集中力を高めて3トライで制しました。その後に派生ルートの初段、3級も完登。完全勝利で次の岩へ向かいました。

アプローチ道中に有名課題、パイン岩を発見しました。小ぶりながらしっかりルーフで面白そうでした。時間の関係で結局触れなかったので、次回のお楽しみとします。エリア全体が歩きで片道10分もあれば回れますので、沖縄に来られた際はスキマ時間を見つけて登るのありだと思います!

続いては、チョックストーンアタック (初段,V7)。具志頭ボルダーの代名詞とも呼ばれる看板課題です。岩同士に挟まった岩を裏面からルーフをくぐって表面を登っていく、ユニークでパワフルな課題です。1トライ目で頂上まで進んだものの、スタートホールドを間違えるドジをしてしまい再挑戦。5トライほどかけて正式完登。さすがの強傾斜、トライごとに大幅に体力が持っていかれるのを感じました。

そして最も印象深かった課題が「ブタチフス」。高めのバランスと横振れのリスクが求められるこの課題は、コンディション的に落下の危険性も高く、慎重な判断が必要でした。特に、ゴール手前のアンダーポケットでは、指が外れそうになる緊迫した瞬間もあり、精神力の限界が試されました。それでも諦めず、約3時間にわたるトライの末、なんとか完登。この瞬間の喜びは、フルマラソンのゴールに匹敵するものでした。

感謝と旅の総括

この旅を通して感じたのは、「誰かと共有することで得られる幸せ」と「挑戦の孤独さ」です。観光や食事では、人とのつながりが楽しさを何倍にも膨らませてくれました。しかし、マラソンやボルダーでの挑戦では、自分自身との対話が鍵でした。今どういう自分でありたいか。理想のために辛さや苦しさと向き合うことも必要であると経験しました。これからも、周囲への感謝を忘れず、自分自身の挑戦を続けていきたいと思います。

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