今回は前回の復習を踏まえた上で上半身の動きなども練習しました。
最初は下半身から。徐々に上半身、そして全身への意識。この過程には体の柔軟性、可動域なども大きく関わるため柔軟も忘れずに。
今日やっていて分かったのが肩の位置や、背中のカーブが崩れている人が多いイメージでした。
クライミングは背中を酷使するスポーツでもあります。
クライミングをしていて背中に筋肉がついて猫背になる姿勢が悪くなるなどはよく聞きますが、それ以前に体の姿勢が悪いままクライミングを始めてしまい体の本来の力を使えてない人が多いです。その辺を掘り下げても面白いですね。
さてクライミングで上半身と聞くとビギナーの方の多くは保持や引き付けなどを思い浮かべるかもしれません。
その通りですし何も間違ってはいないのですが、単に保持しているだけになってはいないですか?引くってどーゆう事?そもそも上半身に偏りすぎて下半身との連動が出来ていますか?
クライミングは全身を使うスポーツです。上半身だけでも、下半身だけでも登れません。
なので今回は、お尻と背中を対角線で効かせる動き、引き方の種類、保持、そして少し正体の登りをしました。
なかなか意識しないで登ってしまう事が多いポイントでもあると思います。
そこをいかに意識できるか、そもそもそれに気付けるかが重要なことかなと思います。
気付きとはなんでしょうか?それは何でもいいと思います。
人の登りを観察して思った違和感や自分の登っている動画を見て『?』と思ったこと、あの人は登る時の音が小さいななどの聴覚でも沢山の気付きがジムの中には転がっています。
観察、仮説、実験、結果、考察
化学や理科でいうと観察という基本の部分です。観察とは何も視覚だけではなく五感でできます。
クライミングだと自分自身への問題を探すことかなと思います。
ニュートンがたまたまリンゴが落ちたのを見て疑問を思ったのか、何故物は落ちるのか?という疑問からリンゴを対象にしたのかはわかりませんが観察が先でも仮説が先でもどちらでも良いので自分への問題提起を探してみてはどうでしょう。
自分の中で何故?という自分自身への問いを生み出せるようになれば自然に登れるようになると思っていますが、その何故?に気付くきっかけを共有して各々吸収し登りに活かしてもらえる初心者セッションにしたいなと思いました。